「総合病院の病棟勤務3年⇒精神科病院」への転職を考える

精神疾患を患う患者は年々増えています。精神科医療は神経内科、心療内科、精神科等の診察項目に分けられますが、神経内科は主にパーキンソン病や認知症の患者の治療、心療内科は内科で精神的な要因の身体の疾患を治療します。
 精神科病院での関わる患者には様々な疾患が有り、認知症、アルツハイマー病、躁鬱病を含んだ感情障害、統合失調症、アルコール障害、神経症性障害、ストレス関連障害、てんかん等があり、行うケアや援助などは病院や病棟によってかなりの違いがあります。

 

 患者の尊厳と人権を尊重して関わっていくわけですが、精神科の患者は精神的に敏感で感受性の強い人が多いため、看護師も精神的にきつい場面が多々あります。しかし、精神科ほど奥の深い仕事はないと断言する看護師も数多くいます。
 神経科は法的に拘束や拘禁が認められている唯一の診療科ですし、時には隔離、拘束など閉鎖的な部分も治療には必要です。

 

 一般的な病院の平均入院日数は18日ですが精神科病院の平均入院日数は300日と長期にわたり、その半数は65歳以上の精神障害者が半数以上を占めている現状があります。それだけ精神面の看護の難しさを表しています。
 患者の中には精神的な病状が悪化し、食事も薬も受け付けなくなり点滴で対応する場合や、入院患者の身体的な持病が進行したけれど一般病院には入院できない人、施設で対応できない重度の認知症の患者等も含まれます。

 

 仕事上の注意点としては、身体的には健康でも精神的な病気で苦しむ患者を相手にするので、患者の言葉や態度に振り回されないよう自己の精神的なコントロールと患者を客観的に観察できるような看護が求められます。
 一般病院とは違う現場です。躁鬱病の患者が自殺することもあります。認知症の患者の受け入れも多くなっています。それぞれの個人に寄り添いながらも、患者の言葉や行動に傷つくこともあります。働きながら患者に操作されない看護師でなければなりません。

 

 仕事内容は病棟によって異なり、点滴などほとんどないところも多く、身体的なケアなど病院や病棟でかなりの差があります。
  病院によって看護業務の体制や病院内のメインの疾患が違いますので、雰囲気なども含めて病院ごとに情報を整理し、業務内容や患者ケアの内容などを面接時、見学時に確認しましょう。
 一般的に精神科病院の残業は比較的少なく、自分の生活を考えた働き方が容易な場所といえますが、待遇面や勉強会の有無、残業のことなどもちゃんと確認し、自分の働く際に希望する内容をしっかり伝え、自分の優先する条件の許容の範囲内であるか冷静に判断していくことが大事です。