「総合病院の病棟勤務3年⇒クリニック」へ転職する場合の注意点

総合病院で病棟勤務を3年こなしてきたあなたは十分独り立ちできるスキルを備えています。いつかはクリニックへと考えているならば、総合病院で一通りの経験を積んでからクリニックへ転職すれば怖いものはないでしょう。

 

 クリニックへの就職を考える場合、病棟とクリニックの業務の違いを改めて確認しておきましょう。
 今迄病棟で日常的にこなしてきた業務や技術、看護のアセスメントはクリニックの現場ではあまり必要とはされません。入院施設を併設しているクリニックであれば、必要とされますが総合病院の病棟で行ってきた程の需要はない場合がほとんどです。
 総合病院の病棟では常に必要であった、入院患者に対する介助や身の回りの援助、清拭から始まり、排泄援助や寝衣交換、お風呂なんかも必要ないかもしれません。

 

 クリニックで必要な技術は、基本的には注射や採血、点滴、吸入、採尿などです。検診機能も備えたクリニックであれば胃カメラの援助や注腸等も加わります。簡単なリハビリの機能も備えているならば、ウォーターベッドや電気治療器等も取り扱えるようにならなければなりません。具体的にどういった業務があるのかは転職先の面接時に確認しておきましょう。

 

 そしてクリニックに欠かせないのが、外来の患者の診察がスムーズに行えるように援助の仕方を考えることや、処置がスムーズに行えるように患者を適宜さばいていく能力です。患者の指導も含まれ、老若男女や世代に合わせたわかりやすい情報提供の工夫、医師の説明が理解できない人への噛み砕いた説明等も臨機応変にできるような能力やコミュニケーション能力も求められます。

 

 またクリニックは地域に一番密接に関わっている場所でもありますので、馴染みの患者も多く、顔と名前を間違えないで覚えられるようにしましょう。どの患者でも早く自分の顔と名前を覚えてもらうのを喜びます。知人の看護師は杖の特徴で覚えたり、帽子の特徴で覚えたりといろいろ工夫していましたよ。

 

 総合病院の病棟と比べて、患者さんに身近なクリニックはひとりひとりの患者に関わることができますが、休みにくいという難点もあります。クリニックでもある程度大きくて、日中に何人も看護師が常駐しているところならば問題はありませんが、残念なことにそういった所は少ないのが現状です。人数が少ないクリニックでは、自分が急な休みを取るためには、非番の人に出勤してもらうしかありませんし、少ない看護師の人数でローテーションなど組んでいると、日勤中に看護師が1人だけということもあります。器具の滅菌、オートクレーブ、トイレの掃除や待合室の掃除なども看護師の仕事です。

 

 総合病院の病棟では薬剤や包帯、ガーゼ等の衛生用品等、コストを気にせず気楽に使っていた人も多いでしょうが、クリニックでは経費節減も大事ですので、その点の配慮も必要になってきます。