「急性期の病棟勤務3年⇒特養」に転職したい看護師へ

 「特別養護老人ホーム」は、日常生活を一人では送れず、すべての介護を受けなければ生活できない65歳以上の年配者の人が入居する場所で、終身にわたって援助を行っていく場所です。同居の家族が介護が出来ない場合や同居者がいない場合などに利用されます。
 「介護老人保健施設」はリハビリを行い自立を促し在宅へと援助していく施設ですので混同せずに、似ているようですが全く異なる施設であることを再度認識しておきましょう。

 

 程度の差はありますが、自分自身で何も出来ないお年寄りの生活の全てを見ていくのが「特別養護老人ホーム」ですので病院以上に時間や手間やかかる仕事でもあります。高度な医療技術を駆使した急性期の病棟勤務をしてきた看護師にとって、日常の業務は全く畑違いの環境であるといえます。しかし、いざ急変という時は慌てることなく対応できるスキルを備えているので、転職先からも望まれて転職することができるでしょう。
 「特別養護老人ホーム」への転職を考えているならば、現場の実情やあり方を正しく理解し、働く内容も十分理解し納得した上で決断をしていきましょう。情報収集を少しでも多く行い、現場の見学や現場の職員からも話を聞くなどして積極的に動きましょう。
 「特別養護老人ホーム」は終の生活の場でもあります。それぞれの個人の歴史、考え方、育った環境など異なる様々な入居者がおるり、人とのコミュニケーションが病院以上に大切な現場でもあります。転職先の経営方針や、看護のあり方などの基準も確認し、自分の考えとかけ離れていないかも確認しておきましょう。 

 

 「特別養護老人ホーム」では一般的に、検温から始まり、胃ろうの管理、褥瘡の処置、バルン留置やマーゲンチューブの挿入、点滴や採血、血糖値測定や12誘導心電図等など結構業務はありますが、急性期の病棟勤務を3年こなしていれば難なくこなせる業務です。
 「デイサービス」や「介護老人保健施設」では採血や点滴などは全くと言っていいほどありませんが、「特別養護老人ホーム」では急変時のルート確保、ケモ、輸血等必要な場面があり今迄の知識や経験がものをいう職場でもあります。

 

 病院にもよりますが医師が常駐していない「特別養護老人ホーム」が多く、その場合は現場の看護師の判断が入居者の生命を左右することもあります。入居者に異常がない場合や急変がない場合は、日常的な医療行為は多くありませんが、いざという時には動揺することなく的確な観察と的確な処置を求められます。医師との連絡や適切な支持を仰ぐタイミング、周りとのコミュニケーション能力の高さなど備えていれば、周りからも信頼されることでしょう。
 経験豊富で適切な処置や対応が出来る看護師は現場からも頼りにされますが、経験の浅い若い看護師はどちらかというと介護士などから馬鹿にされることもあるようです。また、職場環境が良い施設は看護師が定着しており、辞めない傾向もありますので、求人が頻繁に出ている施設は雇用条件や職場環境になにか問題があるのかもしれません。

 

 どんな環境の職場に転職するかにもよりますが、介護士やケアのスタッフなど複数の専門職が介入する現場ではとりあえず低姿勢で取り組んでいくのが無難なところでしょう。

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